展示レポート
デジタルで再現された空間で何ができるか?
ー工場での活用事例にみる その可能性ー
DXが進展し、デジタルで空間を再現する重要性が高まっています。複雑な現場の3Dデータを高速かつ高品質に計測できるソリューション「NavVis」に加えて、3次元空間における多様なシミュレーションなど、私たちだからこそ生み出せる価値を考えます。
現場の3Dデータを手軽に計測。デジタル空間を駆使し、生産性の向上や知見の継承など多様なニーズに応えられる時代に。
取り組む社会課題
昨今、労働人口の減少や職人の退職、働き方改革による労働時間の制限などによる人手不足、コロナ禍への対応など、生産現場を取り巻く課題が浮き彫りになっています。こうした中で、老朽化が進む施設をストックとして有効活用するための、「効率的な保全」が求められています。
ここでは、現場をデジタル化しデータを共有することで、「現場調査の手間の削減」、「合意形成の円滑化」、「3次元的な配置の効率的な検証」、「知見の継承」を実現し、施設保全の効率化につなげ、さらにシミュレーションとの組み合わせにより空間デザインに新たな価値を付与する構想を紹介します。
「解」へのアプローチ
①高速かつ高品質に空間をデジタル化
ウェアラブルレーザースキャナ「NavVis VLX」によって、高速かつ高品質に空間をデジタル化できます。
②ビューワーで手軽にデータ共有
ウェアラブルレーザースキャナ「NavVis VLX」によって、高速かつ高品質に空間をデジタル化できます。
・撮影されたパノラマ画像上で、「現場のウォークスルー」や「図面・写真、手順・気づきのタグ付け」を実施
・計測された点群データ上で、「搬入出や配置検討時の干渉」や「配管断面など細部の3次元情報」を確認。
・点群から作成された3D-CADデータを、「2次元図面やP&ID作成」に活用。
③多様なシミュレーションと組み合わせ、「人」「モノ」の最適なデザインに活用
活用例
①耐震診断における躯体・変状・設備の位置把握
躯体・変状・設備の位置関係を把握し、適切な補強材の配置を計画(干渉がないように)
②電波伝搬の把握
電波伝搬のシミュレーション結果を可視化し、アクセスポイントの配置を検討
③施設内空調の検証
空気の流れのシミュレーション結果を可視化し、パーテーションや排気口の配置と空気の滞留の関係性を分析
④サイン計画、避難動線の検証
例えば車椅子視点のウォークスルーにより、標識を視認可能か、動線が確保されているか等を検証
⑤設備の搬出入検討
デジタル化された施設の点群データ上に、設備の3D-CADデータを配置し、既存部との干渉の有無や効率的な搬出入経路を検討
今後の展望
ご紹介したもの以外にも、お客様と共に、現場3Dデータの用途開拓およびソリューション開発を進めています。
当社の持つ多様な技術や国内外パートナーの知見を活用しながら、生産性の向上や知見の継承などの多様なニーズに応えてまいります。
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