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ソフトウェア病理学 ―システム開発・保守の手引―

著者名 | Capers Jones(著) / 島崎恭一、富野壽(監訳) |
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定価 | 13,200円(税込) |
刊行日 | 1995.08.25 |
ISBN-13 | 9784320027497 |
発売元 | 共立出版(株) |
概要
本書はソフトウェアに関わる問題を取り扱うものであるが、公衆衛生関係の医学ハンドブックを模して編纂されており、これらの問題を約60の典型的な「病気」として大別し、その「症状」、「病原」、「治療法」などを解り易く整理したものであって、ソフトウェア工学書としては非常にユニークなものである。
また本書には、豊富な参考書籍、参考雑誌が「病気」ごとに紹介されているほか、巻末にはまとまった規模のソフトウェア工学に関連する用語集があり、その内容にも著者の深い洞察が含まれている。ソフトウェア開発組織ならずとも、多くの日本企業においてソフトウェアに関する病気が蔓延していることは否定できない事実であるが、ソフトウェア管理者においては、病気に対する認識が甘く、病気であることの自覚すら乏しい向きが多い。
本書は巻頭から全てを通読するのではなく、自らの組織の異常を感じた際にその症状を確かめ、場合に応じて自ら治療を試みたり、専門家に診断と治療を委ねるといった使い方が望ましい。
目次
- よくあるソフトウェア開発上のリスク
- 深刻なソフトウェア開発上のリスク
- あいまいな改善目標
- 不自然な成熟度レベル
- プロジェクトの中止
- 企業内の政治抗争
- コストの超過
- 徐々に増大するユーザ要求
- 狭いオフィス環境
- 欠陥多発モジュール〔ほか〕