ご挨拶

世界に通用する「デザイン&エンジニアリング企業」を目指して

構造計画研究所は、人を大切にする組織です。所員それぞれが自らの人生をこの組織で活用できるように、当社では組織のあり方、人才の評価を大切にしてきました。単に事業が儲かることだけでなく、所員が成長し、成果がしっかりと社会に役立っているかが重要な観点です。

組織形態としては、日本の株式公開企業3,800社の中で80社しか採用していない指名委員会等設置会社の形態を2019年9月から採用しています。社外取締役が取締役会の過半を占め執行役の業務執行を監督するとともに、指名委員会、報酬委員会、監査委員会の委員の過半も務めています。
また、個々の所員が自らお客様と接し、お客様の課題を一緒になって考えるパートナーとして振る舞っています。したがって、やみくもに大きなプロジェクトを受注することなく、身の丈に合った規模のプロジェクトを継続的に受注することで、提供する成果物が真に役立っているかどうかという、お客様視点での評価を大切にしています。
組織としては水平かつフラットであり、それぞれの部門が自律分散的に機能し、機動力のある意思決定ができることが特長です。また、短期の利を追わず、中長期的に社内外のパートナーとの協業も推進しています。
大企業法人の株式支配がない株式公開企業であり、常に業績に配慮しつつ、外部評価の視点を大切にしています。組織としての独立性を維持することで、プロジェクトでのそれぞれの経験知が蓄積され、経験曲線に沿った業績が確保されています。
さらに多様性を尊重することで、ジェンダーや国籍、年齢による区別をつけない姿勢が組織としての活性化を育んでいます。

21世紀の知識集約型企業として日本を代表する技術コンサルティング組織でありたいというミッションを掲げ、『自律・自立と機動力』、『独立性の維持』および『多様性の尊重』、以上の3つの運用原則を活用して、執行役から一般所員まで全所員が活動しています。
私事ながら、2021年7月より、19年間勤務した社長職での日常の業務執行から離れ、今後は取締役会議長および代表執行役会長の立場で、この組織の事業継承とあるべき姿をさらに追求するために全社の行く末をしっかりと見極めていきたいと考えています。

代表執行役会長 服部正太 代表執行役会長 服部正太

2002年以来19年の長きにわたり当社をリードしてきました服部正太に代わり、2021年7月1日に代表執行役社長に就任いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
服部正太の父である服部正(工学博士)が1956年に設計事務所として当社を創業。以来60数年間続く当社は「大学、研究機関と実業界をブリッジするデザイン&エンジニアリング企業(Professional Design & Engineering Firm)」を標榜してきました。
すなわち、学問的な知識を社会に活かすための方策を考える。社会の問題を学問的知識の活用によって解決する。当社がやり続けてきたことは、学問に社会性を与え、学問の世界と実務の世界の橋渡しをすることにほかなりません。

今日、社会的課題と言われていることは様々に存在します。社会資本老朽化、少子化・高齢化社会、気候変動・異常気象、それによる自然災害の激甚化、カーボンニュートラル社会の実現、働き方改革等々。そして昨年からの感染症の世界的な拡大は、社会的課題をなお一層際立たせ、社会の仕組み全体の「変革」を加速させている感があります。
このような「変革」に対し、これまで培ってきた工学知を用いて、社会のニーズや課題を的確にとらえ、当社が社会とともに目指す未来像・方向性(Thought)である「Innovating for a Wise Future」を推進し、「人を守り」「人の安心を作り」「人を支える」社会の実現へ微力ながら貢献をしていきたいと考えています。

引き続き、当社へのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表執行役社長 渡邊太門 代表執行役社長 渡邊太門