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報道関係各位
2020年2月13日
MASカンファレンス2020 開催のお知らせ
~利用事例の発表と招待講演を通じ、MASの今後の展望を議論~


株式会社構造計画研究所は、社会シミュレーションの普及を目的として「MASカンファレンス2020(第20回記念MAS コンペティション)」を2020年3月6日に開催します。

「MAS」とはマルチエージェント・シミュレーション(Multi-Agent Simulation) の略で、実社会における複雑系の現象、例えば「自然渋滞の発生」や「流行の伝播」などを分析し課題を解決するための手法です。当社では1990年代より自社でマルチエージェント・シミュレータ「artisoc」を開発するなど、その普及に努めてまいりました。

本カンファレンスでは、参加者による利用事例の発表と招待講演を通して、MASの可能性や今後の展望について議論します。今年は第20 回の開催を記念し、海外のゲストスピーカーによる基調講演も予定しています。

構造計画研究所はこれからもMASの普及を通じて、実社会の問題を工学で解決し、より良い社会を作っていくことに貢献してまいります。


■開催概要
日 時 2020年3月6日(金) 9:30~18:00(予定)
会 場 六本木アカデミーヒルズ
内 容 ポスター展示と口頭発表により、学生や研究者がMASの利用事例を紹介します。
また、ゲストスピーカーによる3件の講演を行います。


① 基調講演:

「Social Physics:
Data-Driven Analysis and Computational Modelling of Human Social Connectome」

本講演では、携帯電話データを用いた分析により、人々の社会行動のパターンや人間関係のダイナミクス、季節・地理的条件がそれらに与える影響、様々なスケールの社会ネットワークが形成されるメカニズムなどを明らかにした研究事例について紹介します。
ネットワークの理論を応用した大規模なデータ分析とコンピュータモデリングにより、今後の社会制度の設計のために重要な社会的構造についての知見を得ることができます。


講演者:Kimmo Kaski 氏
フィンランド Aalto University School of Science 計算科学科 教授、The Alan Turing Institute 客員研究員、Complexity Science Hub Vienna 客員研究員などを務める。
専門分野は物理、経済、社会・情報システムなど様々な分野における複雑系科学であり、特に複雑系社会ネットワーク研究の第一人者。
※同時通訳を予定






② 招待講演1:「都市防災とシミュレーション」

本講演では、大都市避難シミュレーション、巨大災害時疎開シミュレーションなどの研究事例を紹介しつつ、都市空間の安全・安心を実現するうえでシミュレーション技術がどのように使われているか、そしてこれからどのように利活用されるべきかの展望を紹介します。


講演者:廣井 悠 氏
東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 准教授。
平成28 年度東京大学卓越研究員、JST さきがけ研究員などを兼任。
専門は都市防災、都市計画、防災学。




③ 招待講演2:「フェイクニュース現象と社会シミュレーション」

フェイクニュース現象は、情報の生産者と消費者が様々な利害関係の中でつながりあった情報生態系で生じる複雑な現象であり、民主主義を揺るがす深刻な社会問題です。
本発表では、フェイクニュースの温床となるエコーチェンバーが発生する仕組みについて、社会シミュレーションを用いて検討します。さらに、情報技術によってエコーチェンバーを緩和する方法について議論します。


講演者:笹原 和俊 氏
名古屋大学 大学院情報学研究科 複雑系科学専攻 講師。
JST さきがけ研究員、名古屋大学 大学院情報学研究科付属グローバルメディア研究センター 講師を兼任。
計算社会科学のアプローチでコミュニケーションの複雑系を研究。







詳細・参加お申込み:https://mas.kke.co.jp/news/masconference2020/
         ※どなたでもご参加いただけます。



第19回 オーラル発表セッションの様子
第19回 ポスター発表セッションの様子


【補足情報】

マルチエージェント・シミュレーション(MAS)

人の行動や経済現象・社会現象について、複数のエージェント(例えば、人間、企業、国家など)が一定のルールのもと自律的に行動し、お互い干渉することで現れる社会的な振る舞いや現象を理解するためのシミュレーション手法。いくつもの要素が複雑に絡み合うために従来では解釈が困難であった社会現象を理解する上で有効な手段として、防災・避難、マーケティング、交通・人流、市場取引、合意形成、都市計画、建築設計などの分野で、広く活用されています


「artisoc (アーティソック)」

誰もが簡単にモデルを構築できることをコンセプトに当社が開発したマルチエージェント・シミュレータ。様々な社会現象を扱うことが可能で、適用例は、電力取引自由化、雇用政策、排出権取引といった制度設計・政策の評価から、津波・洪水発生時の避難や消費者の行動分析まで多岐にわたります。

シミュレーション事例はMASコミュニティサイト https://mas.kke.co.jp/ ご参照ください。


■会社情報

【株式会社構造計画研究所】(本社:東京都中野区、代表執行役社長:服部 正太)
構造計画研究所は、社会と共に創りあげていきたい未来像(Thought)として、「Innovating for a Wise Future」を掲げています。「大学、研究機関と実業界をブリッジする Professional Design & Engineering Firm」を標榜する当社は、今後も工学知をベースにした有用な技術を活用し、社会の諸問題の解決に挑むことで、より賢慮に満ちた未来社会を創造します。

■お問い合わせ先
【報道メディア関係窓口】
株式会社構造計画研究所
広報・IR室
TEL:03-5342-1040
e-mail:kke-pr@kke.co.jp

【MASコンペティションに関する窓口】
株式会社構造計画研究所 事業開発部
第20回MASコンペティション事務局
TEL:03-5213-1273
e-mail:mascompetition20@kke.co.jp


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